テキスタイルの多様性

スタディコース第9講は「テキスタイルデザインの多様性について」をテーマに、フリーランスのテキスタイルプランナーの松本さんに来ていただきました。

テキスタイルにまつわる多様なお仕事をされている松本さんですが、大学卒業後、縫製工場、OEM、アパレルなど数々の会社で経験を積む中で、テキスタイルへの興味が強くなり、京都にある川島テキスタイルスクールに入学したのが、テキスタイルの世界に入る第一歩でした。

テキスタイルスクールを出てから、産地のテキスタイルメーカー、テキスタイルデザイン会社を経て、2016年度の独立からは、テキスタイルのプランニング、デザイン、コーディネート、リサーチ、ディレクション、ブランディングなど、幅広くご活躍されています。

講義の中で登場した、一部お仕事のご紹介です。

例えば、代官山のテキスタイルショップのデザイン企画のお仕事では、伝統工芸を意識した福岡のい草織りのラグや、久留米絣の商品などを企画。福井の合繊素材メーカー、香川の機能性手袋製造メーカーとのお仕事では、これから立ち上げ予定のブランドのディレクション、リサーチを担当。

鎌倉の登山ギアメーカーとのお仕事ではテキスタイルリサーチを担当。開発素材で扱う防水透湿素材や特殊加工関連のお仕事などは、今まで扱っていたテキスタイルとまた違うカテゴリーの素材との出会いにやりがいを感じているそうです。

宮浦も「松本さんのような偏りなく各産地を深く知っていて、お客さんとのコミュニケーションから素材のリサーチ、開発から納品、またはセールス以降も並走と幅広く深くデキる人はそうはいない。松本さんのキャパさえ空いていたら、うちの仕事も助けて欲しいけど、売れっ子で…」とコメント。

松本さんがこれまで関わってきた繊維産地の特徴を、実際にテキスタイルを見ながら、教えていただきました。アーカイブの多さに本当にびっくりです。

産地の学校では、事前に受講生から講師への質問を募集し、授業内で答えていただきます。
今回、届いたものの中には「フリーの場合、企業さんとの契約料ってどうなの?」というかなりぶっこんだ質問もありました!フリーとして契約時に気をつけていることも合わせて伺うことができました。

また下代や、生産の負担を下げるさまざまな工夫も話題に出ました。有り柄のリメイクやアリダテの活用などなど、ブログで書ききれないほどの生産ノウハウをレクチャーいただきました。

各産地のテキスタイルの特徴から、特殊繊維のことまで幅広く学べる、第9講にふさわしい素敵な授業となりました。松本さん是非また産地の学校に来てください!

遠坂