産地の学校とは

「産地の学校」は、繊維産業・テキスタイルについて体系的に学ぶ場として、2017年5月にはじまりました。

コースごとにプログラムは異なり、「産地の学校 東京校」は繊維産業に従事する専門家の方々を講師としてお招きして、産地概論、テキスタイル全般の基礎知識、生産ノウハウを、座学と工場見学の12講座で学ぶプログラムです。産地ごとの特徴を知り、生産工程、共通言語、繊維産地の俯瞰図を身に付けていく必要項目のインプットを重ねていきます。

一方で「産地の学校」が繊維産地でできることを模索した結果、「遠州産地の学校」、「ひろかわ産地の学校」といった、産地にズームしたプログラムが生まれました。産地で開催するプログラムの特徴は、各工場が教室となりそこで働く職人さんたちに講師となっていただきます。時には専門性が高い話も飛び出しますが、頭も体も汗をかきながら、生産現場でこそ学ぶことのできる内容を深く追いかけていきます。

アカデミックな内容のみならず、リアリティ溢れたストリート的な内容を追求することが「産地の学校」が行うべき講義内容と考えています。

就職、転職、企画、生産、起業、あらゆるジャンルにおいて、これから糸偏産業と関わっていく上で、必要最低限の専門知識や生産背景を知ることは、解像度をあげる手助けをしてくれます。しかも、それらの知識は体系的に効率的に学ぶことが重要です。「産地の学校」のプログラムは、繊維・アパレル業界に新しく入る方、深く関わろうとする方にとっての窓口を担います。

東京ではじまり各産地へ活動が広がりつつある「産地の学校」をきっかけに、これからますます、興味、モチベーションの重なる方々が繋がっていって、職種や地域や世代を越えた広く厚いコミュニティが繊維・アパレル産業の次に繋がることを目指しています。