プロダクトマネジメントという仕事

第8講は「深堀りしたものづくりを支えること」をテーマにプロダクトマネージャーの水内さんに来ていただきました。

水内さんは服飾の専門を出た後、ISSEY MIYAKEにてMD、生産管理、プロダクトマネージャーなどを20年以上勤めてきました。その後、株式会社 TOKIを設立し、現在はプロダクトマネジメントを中心にさまざまなブランドさんを支える立場でご活躍されています。

これまでの講義は素材中心に行ってきましたが、今回は学んできた素材たちがどう製品になって、どのように商品構成が組まれ、生産管理をしていくのかを教えていただきたいと思います。

講義では、水内さんがこれまで携わってこられたお仕事について。またアパレルメーカーの内側で、良い動線でより良いものづくりをするために必要となることを1つ1つ教えて頂きました。

水内さんの専門のプロダクトマネジメントとは、製品化のマネージメント。サンプルを作るところから、難しいテクニックをどう製品に組み込むか、それをどうビジネス(売上)に落とし込むかをトータルで管理するお仕事。MDや生産管理をすべて「製品化」の視点から管理するイメージだそう。

つまり、糸1本の状態から製品が販売されるまでの幅広い知識と経験があってこそできるお仕事です!
今日は、机いっぱいに個性的なサンプルや製品が並んでいます。

本校初!のApple TVを使用してひとつひとつモニターに映しながら説明してくださいました。

裏地を表地と同時に織り上げる二重織り。ダメージ柄をジャカード織りで入れることで生地を痛ませないダメージジーンズ。多種工業テキスタイルからアパレル製品への応用。化繊を利用した型押し。2浴+オパール加工。刻む深さを微調整するレーザー加工。かなり特殊なテキスタイルが盛り沢山でワクワクします!!

一通りサンプル達を見せていただいた後は、より深いものづくりをするためのお話。

水内さん流「PAマップ」を見せていただきながら、ものづくりの流れを教えていただきます。PAマップに起こすことにより、本当にそのシーズンまでに仕上げられるのか、シーズン内の商品のアイテム数は足りているのかなど、実際に店頭に届くまでに不十分なものがないかを客観的にスタッフ内で共有し、見直すことができます。

「原価率と上代の決め方によって、より深いものづくりができる」「産地とお仕事をする際に、いつ、なにを、どのようにやればいいか」など、生のお話も伺いました。

こだわりの詰まったものは、スケジュール管理を徹底しないと、納期の関係で発案があっても結果的に店頭に並ばないことも多くあるそうです。そのようなことが多発すると、店頭がつまらなくなる。それを防ぐためにも、ものづくりにおいて「当たり前」の順序をきちんと踏むことが重要。

また、産地の良い工場を残すためにも、発注側がその時しのぎではなく、お互いに良い仕事をし、長く付き合うことが大切。今回は、繊維産業とアパレルの深い結びつきについて考えさせられる授業でした。

「お互いに良い仕事をする」という、どの職業にも言えるであろうことを再び考え直すことが大切かもしれません。今週も学び多い講義でした。
水内さん、またお待ちしています!

遠坂