カットソーと究極のものづくり

第5講は丸編みの基礎とOEMのお仕事について、カットソーのOEM会社に務めながら、自身のブランドatelier comoptiの運営を行う遠藤さんに来ていただきました。

まずはOEM、ODMについて。遠藤さんが専門とされているOEMとは工場とメーカーの間に入り、他社メーカーの製品を代行生産することです。
テキスタイルの企画から納品までの全体の流れに沿って各工程での重要点や、さまざまな顧客の注文例などを教えていただきました。

次に生地見本を見せてもらいながら、カットソー、天竺、鹿の子、ミラノリブなどさまざまな種類を教えていただきます。実際に生地見本を触りながらひとつひとつ、確認していきます。


遠藤さんはOEMとして活動される中、自分の考える「究極のものづくり」をしたいという思いがふつふつと生まれ、atelier comoptiというブランドを立ち上げました。
このブランドではご自身の考える最強のTシャツを追求したそう。これまでの作品を見て、触らせていただきながらひとつひとつのこだわりポイントを伺います。

触ってみると、普段ショップで見かけるものとは明らかに違うな〜という感じ。独特な厚みや風合いの生地が、シンプルで合わせやすそうなTシャツに仕上がってます。まさに究極のTシャツ!!


引き揃えの綿糸を使用したり、ゲージ数や編み機の種類を工夫することで他にない製品に仕上がっているそうです。
そんな遠藤さんの経験を含め、ブランド立ち上げにおいて必要な事もお話いただきました。

次に縫製指示書の書き方についても教えていただきました。
それを踏まえ、グループに分かれて、製品から縫製手順を考えるワークショップを行いました。
各グループにトレーナーやTシャツを配り、話し合いながら縫製手順を書いてもらいます。答え合わせは最後に遠藤さんにしていただきました。


そして最後に国内産地の現状をこれからについて伺いました。

継承者問題が目立つ中で、日本のものづくりの良さを再認識する事が大切。国内に限らず海外でも生地づくりをしてきた遠藤さんから見て、日本の生地や縫製が世界で飛び抜けて良いかというと、そうでもない。しかし、日本の繊維企業には「恥ずかしいものは出荷しない」という精神を強く感じるそうです。そのような精神をこれからも大切にものづくりをする事が、世界で生き残る上で必要になる。
OEMという立場から産地とものづくりする上で、産地の問題点に目を向けるのはもちろん、生産工程に関わるすべての人に目を向けることが良いものづくりにつながる、とお話してくださいました。

来週は八王子の奥田染工場さんを会場に、プリントの授業です!

遠坂