素材と染色

第3講は『素材と染色』を授業テーマに、京都の天然色工房 手染メ屋青木さんに来ていただきました。
事務局、遠坂がレポートします。

講義の内容は大きく分けて2つ。『素材』と『染色』についてです。
青木さんは染色工房を運営しながら、素材と染色という切り離せない分野を技術的にも、学術的にも深く理解されていて、生産現場に立って最終製品まで作られている方です。
青木さんのブログは読み応えがあって、専門的なトピックもとても読みやすいので、受講生の皆さんにも講義前にシェアしていました。

こちらの写真が手染メ屋さんの工房に隣接するショップの風景です。

元アパレルのMDをなさっていた青木さん。
勤めていた当時から、アパレル業界の人は意外に素材のことを知らないと感じていたそう。
そんなとき出会った天然染色の色と独特の世界観に魅了されて、手染メ屋を開業するに至ったそうです。

まずは素材のお話から。
「そもそも繊維ってなに?」というお話から、天然繊維、化学繊維のそれぞれ代表的なものについて主成分や特徴など詳しく教えていただきました。
分子構造のことなど、とても難しい話ですがジェスチャー交えて丁寧に教えていただきます。

私自身、美大で染織を専攻していましたが、
素材論のお話はついつい眠くなってしまいがち(すみません!)なのですが
青木さんの講義は、難しいお話の合間に、度々笑いが起きて、あっという間!難しいお話もすっと入ってきました。

休憩の次は、染色のお話。
「染料とは何なのか?」というお話や、様々な染料の誕生秘話などを含めた染色史について。
他の染料と異なる仕組みで染める分散染料についても、受講生の髪を繊維に見立ててユニークなレクチャーをして下さいました。

2つの議題で進めていただき、素材と染色がどれだけ深く結びついているか学べました。
素材や染色の話は、詳しくなればなるほど化学的になりがちで、とても難しいです。
そんなお話も、青木さんが噛み砕いて説明してくださると、とにかく本当にわかりやすかったです。この2つを論理的に、さらに現場での経験と合わせて、お話頂ける方はそう多くはないかと思います。今日聞いたお話は本当に貴重なお話だったのではないでしょうか!

ちなみに青木先生の来ているTシャツは、先染めボーダーをインド茜で染めたものだそうです。とっても素敵な色でした。

来週は横編みの授業です!

遠坂