ものづくりのルーツ

— 3期生 逆ティーチングタイム vol.2 —

スタディコースでは第1期から毎講義のはじめ30分に『逆ティーチングタイム』を設けています。
産地の学校には、本当に幅広い業種、年齢、目標の方が集まります。
あまりにも個性的で面白い方が多いので、受講生さんにも先生になっていただきたい!という思いから始まったこの企画。
目的は個人の持つ知識の共有と、受講生さん同士の横の繋がりの強化に少しでも役立つことです。

今回の逆ティーチングは宮城さんにお願いしました。
宮城さんは、美術系高校を卒業後、就職を経て現在はモード学園に通っています。
オートクチュールデザイナーを目指す宮城さんですが、ご自分の製作のルーツは出身地でもある沖縄にあるそう。

そこで今回の逆ティーチングでは沖縄の歴史やテキスタイルを始めとした伝統的な民芸や文化について教えていただきました。

宮城さんはご自分で購入されたものやご親戚から引き継いだ沖縄の伝統工芸を持っており、今回はそれらを持参してくださいました。
芭蕉布や八重山上布、浮き織りで織られる花織など1つずつ紹介していただきます。

5つと4つの四角が絣で染め抜かれるミンサー織りには「いつ(5)の世(4)までも末永く」という思いが込められ、
はたまた沖縄古来の結婚指輪である房指輪のモチーフ一つ一つにも思いが込められているなど、沖縄に古くから伝わるものには人に対する想いを強く感じます。

沖縄には繊維工場などの大きな工場はなく、銀細工も生地も全てが手仕事。
これまで『工業製品より手仕事が好き』と感じていた宮城さんは、今回の逆ティーチングの準備や、並べた沖縄の伝統工芸通して『自分のルーツ』を再確認したそう。

また、ご自分がオートクチュールの製作をしたいという思いの奥に『伝統的な生地を残したい』という思いがあったことに気付いたそうです。

最後には持ってきてくださった民芸品と宮城さんをみなさんで囲み、様々な質問が飛び交い、みなさん初めて知る沖縄のことが沢山あった様子。

産地の学校では自由参加の産地遠征を多く行っていますが、沖縄などの遠方など実際に足を運んでいない産地もまだまだあります。
宮城さんに案内していただきながら、沖縄もぜひ伺いたいですね!

 

遠坂