産地概論

スタディコース 第3期の講義が始まりました。

この日はプロダクトマネージャーの水内さんをお招きし、産地の学校代表の宮浦とのセッションを中心に、基礎的な用語確認から代表的な産地の紹介、そして生産管理まで、これからはじまる学びをさらに深掘りしていくための予習となる知識や概念の確認をしていきました。

水内さんは、ISSEY MIYAKEに勤められた後、株式会社TOKIを設立され、これまでのプロダクトマネジメントの経験を活かし、数多くのデザイナーのコンサルタントとしてご活躍されています。
以前にも講義をしていただいており、スタディコースをはじめ、ラボコース、産地への同行等、産地の学校第1期から見守ってくださっています。

生地づくりの流れを確認していくにあたっては、お持ちいただいた数多くの生地サンプルを実際に手に取ってみせていただき、受講生の皆さんは休憩時間にも熱心に資料へ目を向けていらっしゃいました。直接生地に触れる中で「はじめて見た!」などの声もあがっていたり、生地サンプルから多岐に話が盛り上がっている様子でした。

産地の現状などにも軽く触れていく中で、気になったポイントや引っかかったところについてはその都度質疑応答がされていました。疑問が生まれるとこれからの講義において自身が注目する視点がより明確になり、得られる収穫も多いはずです。

生産ロットといった効率や機械の制約、納期、コスト、現実的な生産の話へと講義が進むと、水内さんからISSEY MIYAKE時代のお話も交えながら実践を意識したお話をしていただきました。

“これからファッションあるいはテキスタイル業界での活躍を目指すならば、理想のものを市場で流通させるためのメソッドがあることを理解し、その道筋に沿って企画を進めていかなければならない。”
“いくら良いデザインがあったとしても実現しない限りどこにもメリットが生まれず、せっかく産地の人と良い出会いがあってもそれが無駄になってしまう。”

生産面の専門家として、産地の知識・生産の知識・小売りの知識の繋がりの必要性を説かれ、産地を学ぶ皆さんをサポートしてくださる姿がありました。

第1回目から簡単に、繊維の仕組み、織り、染め、編み、と素材に触れ、産地のことはもちろん、生産という視点でもお話を聞けたことは、これからはじまるひとつひとつの講義の大きなプラスになったことでしょう。

そして逆ティーチングの時間。

初回ということもあり、産地の学校1期生で現在ラボコースに所属されている三川さんに、テキスタイルコンバーターとしてのお仕事を紹介していただきました。

テキスタイルプリント会社にお務めの三川さん。ひとつのテキスタイルが完成するまでの一連の流れを教えてくださいました。また、ハンドスクリーンプリントやインクジェットプリントなど加工方法の説明から、染料と繊維の関係まで触れていただき、今後の講義に繋がる貴重な回となりました。

逆ティーチングタイムについて三川さんは、

“普段の仕事を話す機会って少ないので、様々なバックボーンをもつプロを前に、自分の仕事に興味を持ってもらえる場があるのは、素敵なことだと思う。”

とおっしゃっていました。

引き続き、繊維アパレル関係問わず、話す側も聴く側も再発見・再認識に繋がる、3期生の皆さんからの様々なお話も楽しみにしています。

水内さん、三川さん、ありがとうございました!

 

安岡