ウールマークと産地の学校のラボ

本日は、産地の学校ラボコースの有志で「ザ・ウールマーク・カンパニー」にお邪魔しました!

ラボでは自由参加の産地遠征やゼミ、勉強会を用意しており、今回もその企画のうちのひとつです。

ウールマークさんはあの、誰もが見かけたことのある三角に渦巻く『ウールマーク』の品質認証の管理をはじめ、ウールの啓蒙活動、各企業のウール製品の支援を世界中で行っているウールの専門家集団です。

デザイナーやテキスタイルメーカーなどの業者向けの見学会週間に、「産地の学校でぜひ19ssのウールコレクションを見に来ませんか」とお誘いをいただき、今回の見学が実現しました。

ウールマークさんでは毎シーズン『ザ・ウール・ラボ』という素材ガイドを制作しています。
トレンド情報、高機能素材や新開発素材の紹介をメインに、世界中のサプライヤー(約200社)が用意する高品質のサンプルが散りばめられたブック、各トレンドテーマで6冊、スポーツウェアなどの高機能素材2冊、ウールデニムが1冊、計9冊がズラリと並んでいました。
主にアパレル、繊維産業の方に見ていただき、素材の紹介やトレンド共有、インスピレーション源として使用してもらうそうで、実際にこのブックを通してサプライヤーの紹介やスワッチの取り寄せも行えるそうです。
アパレル企業のイメージマップにも近い雰囲気があり、ブック自体のアート性と見やすさがとても印象的で、かなりクリエイティブ!
トレンド、スポーツウェア、デニムでそれぞれブック自体のマテリアルを変えているのにも感動しました。

ブックについてのお話を伺いつつ、ウールという素材についても色々と教えていただきました。
「ウールの縮みってどんな原理なんですか?」というラボ生からの質問については、繊維自体の形状と温度変化と水分に対する変化を合わせて教えていただきました。
「ウールって冬物のイメージですよね?」という問いかけでは、ウールの多機能性についての話題に。
コットンの倍の給水量、表面の撥水性による汗離れの良さ、抗菌性がありバクテリアが繁殖しないことによる消臭性、臭いを吸収するという性質があり(なんて高機能!)実は夏物にも適しているそうです。
実際に夏物として開発されたというウール100のスポーツウェアを見せていただくと、これまでのウールのイメージとは違ったサラッとした印象。
細く柔らかい毛を細番手に撚り、高密度に織っているそう。

ちなみに「ウール=冬物」などの素材に対する先入観が日本は強いそうで、夏物のウールはあまり売れないそう。逆にヨーロッパを中心にした海外ではあまり素材の先入観がなく、夏物のポロシャツなんかもかなり需要があるとのこと。

2019SSは全体的に『ナチュラル』というのがメインテーマ。
例年はテーマそれぞれが独立しているそうですが、2019年はナチュラル一辺倒でトレンドの6冊全てがこのワードを彷彿とさせるテーマです。
草木染めや自然をイメージさせる色、植物柄などが多く見受けられます。
貼られてるスワッチがまた素敵で、手織り風からインディゴのコーデュロイ、先染めの細かい組織、度詰めなのにふんわりしたニット、ハンドの刷毛染め、ダブルフェイスなどなど。
デザイナーさんの創作意欲をくすぐりそうなテキスタイルの宝庫でした。

ウールについてもここに書ききれないくらい教えていただき、とても勉強になる時間でした。
まだまだウールについて知らないことがありそうで、是非またお話を伺いたいです。
今回は貴重なお時間と資料を見せていただき本当にありがとうございました!