工場好きの方々にとって見逃せないお知らせです。
今年の秋、産地の学校の新しいプログラムを開設することになりました。基礎プログラムは教室での座学がベースですが、新しいプログラムは各産地での実地見学をベースとしたプログラムです。プログラム新設は繊維産地で立ち上がっていったオープンファクトリーがきっかけとなりました(詳しい経緯は 産地の学校 noteに)
そんな全国の産地のキーパーソンたちと連動して、産地ごとの魅力を追いかけていく「産地の学校」貸切バスを走らせていくことになりました。それぞれの産地の魅力を感じてしっかり学べる特別コースを、産地の皆さんと一緒に考えました。
産地遠征プログラムvol.1 のスケジュール
9月7日(土)10:30-12:30
キックオフ(東京都内の産地の学校の教室にて)
全国の産地概論と専門用語の講義。交流会。
9月14日 (土)9:30-18:00
米沢産地ラウンド(米沢駅出発)
美しい高密度の絹織物を織る機屋さんはじめ、米沢産地ならではのホットスポットをバスで回ります。
織物工場さん4件の予定です。米沢産地のオープンファクトリー最終日にバスツアーが入ります。
10月3日 (木) 10:00-18:00
備中備後産地ラウンド(福山駅出発)
世界に誇るデニムの産地で、デニムができるまでの工程をバスで回ります。
各工場さんに距離があって単独で回ると大変なので、バスが嬉しい産地です。
デニム産地のオープンファクトリー前日に産地の学校の特別バスツアーが走ります。
10月27日 (日)10:00-18:00
播州産地ラウンド(新大阪駅出発)
先染め綿織物の産地である播州産地を回ります。
新大阪駅から播州に行きますが、特別ルートを回るのはもちろん
北播磨地区は貸切りバスで回るのに適したエリアです。
※前日の10/26には尾州産地のオープンファクトリーも開催中ですので
播州産地に行かれる方には、尾州の詳細も別途ご案内します。
11月9日(土)10:30-12:30
ニット講義(東京都内の産地の学校の教室にて)
11/15のニット産地ラウンドの前に、基礎知識の確認のための座学を行います。
予備知識があることで、工場見学時の解像度がグッとあがります。
11月15日(金) 10:00-17:30
五泉産地ラウンド(新潟駅出発)
五泉ニットフェスの前日に、新潟駅集合で産地の学校特別バスツアーで五泉エリアを巡ります。
染色工場、ニット工場、加工場と工程を追いかけます。1泊できれば延長で横編みニットを深掘りしましょう。
11月23日(土) 10:30-12:30
ミートアップ(東京都内の産地の学校の教室にて)
それぞれの産地ラウンドの感想や学びを共有する日です。
お互いの生地サンプルを見せあったり、各産地のみやげ話もシェアします。
産地遠征プログラムの最終日となります。
実地見学日が4コース、教室講義日が3回 の計7日のプログラムを予定していますが
教室講義はオンライン/録画受講が可能で、産地への実地は希望する産地のみの参加も可能です。
初めて繊維やテキスタイルを学ぶ方で
それぞれの産地遠征に行く前に各分野の予備学習を希望の方は
教室かオンラインにて補講をさせていただきます。
受講料・教材費
一般 55,000円 / 学生 33,000円
産地の学校の受講生・修了生の方は 27,500円
※税込表記です
※遠征時の交通費や現地での昼食代は自己負担となります。
お申し込み
プログラム参加は こちら からお申し込みをお願いします。
エントリー締め切りは8月31日を予定しています。順次事務局よりご連絡いたします。
ご質問や事前相談については産地の学校のメールアドレスか
お問い合わせ からご連絡をお願いします。
繊維産地のオープンファクトリーについて
本来であれば機密事項が多く入場制限の厳しい工場が、このように一斉にひらいていく未来は誰も想像していなかったと思います。本当にすごい時代がやってきました。産地に踏み出す最初の一歩にとても優しくなって、僕のような人見知りにとっても、こんなに心理的ハードルが下がるチャンスはなかなかありません。今回、新しいプログラムを構成する中で8年前に「産地の学校」を開校した頃を思い返しました。繊維やテキスタイルについて体系的に学べる場所がなく、工場さんに行かせてもらうと現場で専門用語の連続で、帰り道にボイスレコーダーを聞き返して連日のように用語を調べていました。優しく、効率的な学びの場を作りたいという思いから「産地の学校」が誕生しました。
新設する産地遠征プログラムは「1人で工場をまわるより、グループで回った方が学びも感動も大きくなる」という考えのもと、このような遠征プログラムを構成しました。数年前から各産地で産地バスツアーを企画してきたのも同じ理由です。自分ひとりの疑問や発見を誰かと共通することで学びや感動が大きくなるし、他の方の疑問が自身の学びになったり発見になる。新しい疑問や視点が得られます。そして何よりみんなで産地に行ったほうが楽しいからです。個人で行こうとすると当然に訪問先の各社さんとのアポイントや時間調整、手土産の準備やレンタカーやバスなどの移動手段の予約、必要な個別手配の負担も軽減できて、産地での工場見学に集中できます。長々と書いてしまいましたが、産地ラウンドプログラムを新しく開講した理由になります。
会社や学校の枠を超えて産地好きの仲間と出会える、新しい友達ができるというのは魅力的です。産地好きなテキスタイルに興味がある人とどこで出会えるか思い当たりません。ただ逆に、人見知りだったり集団行動が苦手な方もいると思います。僕もなかなかの人見知りで、中学や高校でも新しい友達ができるまでとても時間がかかったり、そしてお腹が弱かったり、加えて時間通りに待ち合わせ場所に行くのが難しかったりするので…こういった場への参加は勇気がいります。このプログラムへの参加が難しい方は、アポイント不要でも受け入れてくださるオープンファクトリーのメニューやワークショップもいくつかあるので、各産地のオープンファクトリーの詳細を下記に書いておきますので、是非みてみてください。気構えなくても楽しめるがオープンファクトリーの魅力です。
繊維産地のオープンファクトリースケジュール
2024年9月12日~9月14日 360°よねざわオープンファクトリー
2024年9月27日~10月19日 CHITAMOMENT
2024年10月4日~10月5日 DENIM EXPO
2024年10月19日~10月20日 ハタオリマチフェスティバル
2024年10月25日~10月27日 ひつじサミット尾州
2024年10月26日~10月27日 西脇・多可オープンファクトリー
2024年11月16日~11月17日 五泉ニットフェス
一緒に産地のオープンファクトリーが連発するこのスペシャルな秋をたのしみましょう!
こういうイベントを作る裏方の方々がとても苦労しているのを見ているし
来年も同じプログラムがあるかどうかわからないので、気になるところがあればぜひ2024年のうちにお見逃しなくです。
宮浦